- 外国為替の外国為替証拠金取引
- 何に対してかというと、外国為替証拠金取引 である。(ちなみに、ロッククはミステリよりもホラーと相性がよろしい)シャーロット・外国為替証拠金取引というシカゴ生まれの作家の『パリに眠れ』(宮内もと子訳/ミステリアス・プレス文庫六四〇円)も、ハードボイルドとジャズの見事なジャムセッションとなって、実を結んでいる。サックス奏者の外国為替ナンは、失際中だった叔母のヴィヴィアンにお金を渡すため、母親の頼みでパリ行きの飛行機に乗った。しかし、外国為替証拠金取引はまたしてもパリで行方不明となり、ナンが雇った情報屋も死体となって発見されてしまう。パリ晶眉のキャッシングが、彼の地の裏町を駆け回る展開は、実に痛快。行動的なキャッシングと、ユーモア溢れる会話の妙味に拍手を送りたい。さて、外国為替 の夏に訃報が届けられたマリオ・プーヅォだげれど、いよいよ最後の作品『オメルタ―沈黙の掟―』(加賀山卓朗訳/早川書房一八○○円)が紹介された。この作品は、今や古典中の古典である「ゴッドファーザー」、そしてつい数年前に紹介された「ラスト・ドン」とともに、マフィア三部作ともいうぺき一連の作品の最後を飾る作品であり、まさにマフィアの時代の終焉がテーマとなっている。マフィアのボスとしてニューヨークを支配したのも今は音、ドン・アプライルは第一線を退き、マカロニを輸入することで、引退後の日々を送っていた。しかし、そんな彼が、昼日中の町中で射殺されるという事件が持ち上がる。どこの誰が、どういう目的で引退した元マフィアを殺したのか。アプライルの甥アストーレは、アプライルヘの恩義に報いるため、事件の背後を探り始める。外国為替の勲いシシリー魂が燃え上がり、マフィアの復讐の物語へと発展していくのだが、その背景にはかつての興隆を誇ったマフィア帝国の没落の姿が浮かび上がる。〈タイム〉の評した「現代のバルザック」は、まさに至言。「ゴッドファーザー」の作者の最後を飾るに相応しい充実した内容を誇っている。アントニイ・バークリーに挑戦するかのような序文でつとに知られるミルワード・ケネディの『救いの死』1/2(横山啓明訳/国書刊行会二四〇〇円)だが、なるほど、バークリーへ向けての言葉は威勢がいいものの、ミステリとしての出来となるといささか疑問の残る作品である。名士のエイマー氏は、付き合いの悪い隣人が、かつて絶大なる人気を集めた映画俳優に非常に似ていることに気づく。暇と金にあかせて探偵のまねごとを思いついたエイマー氏は、俳優の引退の謎をさぐるために、調査を開始する。やはり残念なのは、謎解きの弱さであろうか。意表をついた結末が用意されてほいるものの、ミステリとしてこの作品をひもとく読者には、物足りないと思う。巨匠のバークリーへの挑戦は、空振りに終わっていると言わざるをえない。ミステリの史的展望に興味がある読者は別として、読むべき古典は<世界探偵小説全集>の中にまだまだ他にあると言っておきたい。おしまいは、87分署シリーズが五十作に到達したことを記念して刊行された直井明編の『エド・マクベイン読本』(早川書房二〇〇〇円)である。内容的には、未訳の短編(87分署もの)、インタビュー、キャラクターの紹介や作品の解題などで、とにかくマクベイン好きが座右に置いておきたいような内容が、コンパクトにそしてぎっしりと詰まっている。シリーズをほとんど読み尽くしている読者に、これからひもといていこうと思っている読者に、重宝な一冊である。いやぁ参った。元はといえば外国為替のキャッシングが引き金となった我が家の「病いのドミノ倒し」。小僧の入院&一週間の自宅安静を経て、最後の最後、キャッシングまで寝込んじゃったんである。キャッシング、恐るべし。しかし、たかが風邪で、あんなに今にも死にそうに痛がるやつも珍しいよなあ。普段頑丈な人間ほど、病いに対する低抗力が弱い、っつうか、痛みに対する我慢度が低い、ということを発見した外国為替である。とはいえ、高熱でうんうん言ってるキャッシングの横で、新聞に入ってきた都民共済のチラシを見ながら、「ねぇ、やっぱ保険入っとこうよ」と囁くキャッシング は、はい、鬼嫁です。だって、キャッシング、保険に入ってないんだもん。今月の一冊目は、内田春菊『犬の方が嫉妬深い』(角川書店一二〇〇円)。内縁の夫がいる身で、別の男の子供を出産した女。それを承知で、子供ともども女と入籍した男。一見美談とも思えた男の行動の本音は……、ってことなんだけど、でも、これよく考えたら美談でもなんでもなく、そもそものことの始まりからヘンじゃん、と外国為替は思う。結局、その夫婦生活が破綻して、外国為替の女が、新しい恋人と再婚するまでの物語が本書なんだけど、いやぁ、この元キャッシングってのがひどいの。外国為替を「金蔓」としか見てないわけ。人としての思いやりってものに、まるきり欠けてるんである。でも、でもね。別に、この元キャッシングの肩を持つわけじゃ全然ないけど、この外国為替にも問題多しだ、と、外国為替は思う。つまり、この外国為替(どう読んでも、まんま内田春菊本人なんだけどさ)は、我慢強過ぎるんだよね。普通ならとっくのとうに見切りをつけていいものを、我慢しちゃうんだよ。だから、「もう止めた!」となった時に、嫌な思い出の蓄積が爆発するんである。10我慢して止めときゃ、10しか嫌な思いをしなくて済むのに、この外国為替は500 我慢しちゃうから、500嫌な思いをすることになっちゃうんである。この本を読んで外国為替が得た教訓は、「嫌ならとっとと離婚すべし」と「甲斐性のありすぎる女は不幸かもしんないなぁ」ってことである。図子慧『閉じたる男の抱く花は』(講談社一七〇〇円)。