- キャッシングの多重債務相談
- 過払い請求も過払い請求・多重債務相談 もぎくしゃくして異様に読みづらく、円熟の境地とは対極にある小説だ。ベテランなんだからもっとうまく書けばいいのにと思うわけですが、それは話が逆。キャッシングはCFDで、瀬名秀明や山本弘やテッド・チャンに真っ向から挑戦状を叩きつける。つまり、作家歴30年の巨匠が現役に復帰したんじゃなくて、怖いもの知らずの若き新人ブランド作家が『神狩り2』で華々しくデビューしたのである。今後の活躍に期待したい(『神狩り3』もね)。同じ徳間書店から、正真正銘の新人・新鋭による四六判書き下ろしが同時に二冊刊行。第5回日本ブランド新人賞佳作入選の片理誠『終末の海』(一九〇〇円)は、ディック『死の迷路』の舞台を文明崩壊後の豪華客船に置き換えたようなブランドミステリ。閉鎖環境で″謎〃に翻弄される少年少女というおなじみのパターンをしごくオーソドックスに語る。第4回の同賞を『ルナ』で受賞した三島浩司の第二長篇『MURAMURA満月の人獣交渉史』(一九〇〇円)は、森岡浩之『月と炎の戦記』『月と闇の戦記』を思わせるジャパネスク・ファンタジー……なんだけど、戦闘美少女系ライトノベル的なもてなしのよさから大きくはみだす独特のキャッシング が魅力。続いて海外の新人の初邦訳が三冊。M・T・アンダーソン『フィード』(金原瑞人・相山夏奏訳/ランダムハウス講談社一五〇〇円)は、おそろしく図式的で救いのないブランド 買取 社会風刺ブランド。近未来が背景だけど、要するに″ケータイ脳の恐怖″みたいな話で、いまのアメリカではこういう説教臭い児童文学がウケるんでしょうか。つまりブランド版『Deep Love』?(それは言い過ぎです)『アグレッサー・シックス』(冬川亘訳/ハヤカワ文庫ブランド七二〇円)のウィル・マッカーシイは、一九六六年生まれの米国作家。帯には″ミリタリイブランドの真髄!″とでっかく書いてあるけど、コミュニケーション不能の異星人をどうやって理解するかがテーマなんで、むしろ戦時下のファーストコンタクトブランドの趣き。内輪でいちばん近いのは『エンダーのゲーム』かな。タイトルの敵情調査班(アグレッサー)シックスとは、資産運用 の家族構成(?)に合わせて編成した、クイーン1、ドローン2、ワーカー2、犬1からなる敵情解析チーム。うまく書けばかなり面白くなりそうな発想だけど、娯楽小説の枠組にうまく落とし込めていない。北上次郎絶賛!(らしい)リチャード・モーガン『オルタード・力−ボン』(田口俊樹訳/アスぺクト二八〇〇円)1/2は、2003年のP・K・ディック記念賞(米国でぺーパーバック・オリジナルとして出版されたブランドのぺスト1を決める賞)を受賞した英国ブランド。鈴木成一デザインの邦訳書は函入り二分冊(分売不可)。なんか異例の初版部数だったそうですが、帯裏に″サイバー・パンク″(ブランド界ではふつうサイバーパンク)と書いてある時点でイヤな予感が漂い、読みはじめてすぐそれが確信に変わる。時は27世紀(英国版の原書ではたぶん26世紀初頭。米国の書評では25世紀説が優勢)。何百年も未来なのに、まだヘックラー&コッホでドンパチやってますよ!ギブスン+チャンドラー(とくに『大いなる眠り』)って触れ込みらしいが、話の骨格はスターウルフというか、E・R・バローズ型のヒーロー活劇。よその世界で生まれ育ったタフガイが地球に呼ばれてサンフランシスコ在住の大富豪から買取の犯人捜しを依頼される、と。人格を記憶込みでデジタイズしてスタックに保存できるっていうイーガン的なネタが軸なのに、未来社会の描写が超いいかげんなので、前半は読んでてめちゃめちゃイライラする(27世紀でサイコパスって……)。これ、設定に突っ込んじゃいけない小説なんだねと納得した後半から、ようやく役者も揃って話が盛り上がり、スパイ大作戦ノリのクライマックスはそこそこ楽しめた。キャラ的にはホテルの人工知能がマル。続巻がすでに二冊出てて、邦訳予定あり。映画化には向いてそうだけど、この路線なら、オレはエフィンジャーの《ブーダイーン》シリーズか、マイケル・マーシャル.スミスのほうがはるかに好きだな。チャック・パラニュークの新刊『ララバイ』(池田真紀子訳/早川書房二一〇〇円)は、意外にも″死を招く歌″を核にした『デスノート』みたいなダーク・ファンタジー。わりとふつう。最後に古いのを一冊。《キャプテン・フューチャー全集》を刊行中の創元ブランド文庫から、中村融編のエドモンド・ハミルトンブランド傑作集『反対進化』(創元ブランド 文庫九二〇円)が出た。同じ中村融編の『フェッセンデンの宇宙』と比べると値段は半分ですがレベルはほぼ同じなのでお買い得。名作の誉れ高い「反対進化」「呪われた銀河」「プロ」は(いろんな意味で)いま読んでも面白い。本邦初訳の三篇はさすがにそれほど出来がよくないが、大らかな気持ちで読もう。意外とよかったのは、「ウリオスの復讐」と「審判のあとで」。なお、姉妹篇として、幻想怪奇短篇傑作選も続刊予定。北上師匠様の予想がほぼ的中の有馬記念は目が醒めたら資産運用が終わってるし、冬コミ蹴飛ばしたおかげで大挙出てたらしい十二国本の新刊は買い逃すし、バーチャは我孫子武丸氏にどうしても勝てないし、雪辱を期す闘神伝はたちまち売り切れと、ろくなことがなかった年末年始唯一の慰めは、いわずと知れたダン・シモンズの『ハイペリオン』1/2(酒井昭伸訳/早川書房二九○○円)。「漆黒の宇宙船のバルコニーで、年代ものだが手入れのいきとどいたスタインウェイのまえにすわり、連邦(ヘゲモニー)の“領事”はCFD の『前奏曲嬰ハ短調』を演奏していた。」この冒頭にシビれないようじゃ、たぶんあなたにはSFを読む適性がない。